淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~

Peace to expect[平和を望む]


*******


「んで?

いきなり来たと思ったら2人仲良くさぁ〜。
俺の知らないところでどーなってんだよ!」






うぁぁ
と頭を抱えて大げさにリアクションする奏さん


「最近澪ちゃんの帰りが遅いと思ったら…
まさか倉庫にいってたなんて」


「心配かけてごめんなさい」



下げていた頭を上げると、奏さんはキッと悠雅に鋭い目線を向け


「俺にも報告しろよっ!」



叫んだ。



「…まだ俺のもんじゃねぇ」



そう短く答える悠雅に奏さんは目を丸くさせ再び私に視線を戻す



「え、澪ちゃん悠雅の告白断ったの!?」



「……いや」


どうしてもこういう質問は気まずい


「奏、やめろ」


「ねぇねぇ澪ちゃん!どーゆうことだよ」


……



「断ってはいません…」



「ん?」



訳が分からないと首を傾ける奏さん


「まだ、保留という事…なので」


「……姫だ」



私の言葉と悠雅が補足した言葉でようやく理解したようで


「まぁ、澪ちゃんにその気はあるということなんだね」




すごく恥ずかしいことを言ってきた

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