輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】


けど、汐音はそんな俺に嫌な顔せず


『……足、痛めてますよね?

大丈夫ですか?』

と優しく声をかけてきた。


『こんくらい平気。

俺、この後も試合あるし足の痛みとか気にしてらんねえし』

何やってんだよ、俺……なんでこんなに素っ気ない返事しか出来ねえんだよ、


心の中で、そうツッコミを入れる。
好きな子に心配されて嬉しいのに、


口は思っていることとは真逆のことを発している。


『この後も試合…!?

む、無茶ですよ…!!


これ以上、足に負担かけると関節表面の軟骨が損傷したりしちゃうんですよ?』



『……え』


『ほ、放置するのも良くないので、保健室行きましょう?

あ、けど歩くのきついですよね…今、先生呼んできます…!』


汐音は俺の意見なんか聞かずにパタパタとかけて言った。


こん時、一瞬今のうちに逃げようとしたけど、
ここで逃げたら汐音に嫌われるかもしれないと言う本能が働いて

その場でじっと待っていた。



ー数分後、保健室の先生を連れて戻ってきた汐音。


そして、せんせーはつくなり


『1年4組の長谷川くんだよね?

ちょっと足、見せてくれる?』


『あー…はい』

俺は言う通りに足を見せた。

するとー、


『うん、やっぱり捻挫してるね。

今日、親御さんお家にいる?』


『あー…いないっす』


テキトーにそう返事をすると


『じゃあ、私が付き添うから今から早退して病院へ向かいましょう』


と。


そして、言われるがまま俺は保健室の先生と病院へ行くことになった。


その事をクラスのやつらに話すと、


『まじか。無理すんなよ』

と、意外にも優しく声をかけてくれたのだった。


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