愛す程、狂ってく

夏希の気持ち


夏希が行ってしまう日。

…来てしまった。



夏希母「寂しくなるね〜。」

冬斗母「でもまた会える時が楽しみだね〜。」



母親達はいいかもしれないが俺は最悪だった。

俺は皆に怖がられ、いわゆる"イッピキオオカミ"ってヤツで夏希以外遊ぶ奴なんて居なかった。



夏希「冬斗君!!」

冬斗「…ん…」

夏希「元気無いね〜、もう。長い間会えないのにぃ〜。笑ってよ。」

冬斗「……」

夏希「寂しいの?」

冬斗「……別に…」

夏希「寂しいんだ。冬斗君嘘ついてるー。」

冬斗「ついてないっ!!」

夏希「ついてるよ。冬斗君、嘘ついてる時ナナメ下見るもん。」

冬斗「……ウルサイ……」

夏希「ふふ。大丈夫だよ。すぐ会いに戻って来るから。…だって私ー…

冬斗君の事、"ダイスキ"だから…」



……!?…

今の聞き間違いじゃないよな?



夏希母「さ、そろそろ行かないと、飛行機遅れちゃうな。行こっか!!」

夏希「うん!」

冬斗母「気を付けてね〜!ほら冬斗は?何か言わないと」

冬斗「…………"ダイキライ"…………」

夏希「…………………」



それを聞いて夏希は行ってしまった。

そして俺の"ダイキライ"の言葉で狂っていった。



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