紫の月が浮かぶ夜
序章

 それは、満月が輝く夜の事。

美しい赤子の鳴き声が城に響き渡った。


可愛らしい、紅色の頬をもった女の子だ




誰も知らなかったのだ。まだ、誰も………

この小さな赤子が、これから始まる
動乱の幕末を揺るがす大きな鍵になる事を

この小さな赤子が、どれだけ重い鎖に縛られて行くのかを……………。






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