チャラ男くんの忠実なる犬

ハプニング!!

何でかなー。


最近、風間欄の顔がよく頭に浮かぶ。



思えば、フラれた時から
風間欄と一緒にいる時間が増えた。



だからかな。
自然と風間欄のことを考えてしまうんだ。


「黄昏女子。」


「っなッッ!!麗奈!」


「どうしたあ?
今日ずっとぼーっとしてる。」


「そんなことないよ!」


「じゃあ、華何の種目に出るでしょう。」


「しゅ、種目!?」


「ほら、聞いてなーい!
体育際の種目!さっきくじ引きで決めたでしょ!」


嘘…

全然聞いてなかった。


私…ダメじゃん!!


「まさか…」


「200メートルと借り物競争。」


「うっそ…最…悪!」


走るのとか本当苦手。


「私なんかリレーと綱引きよ!最悪だ…」


「麗奈は走るの早いじゃん。」


「無理…無理…
疲れるし~」


面倒なことが嫌いだからな。麗奈は…


「櫻井!頼むぞ!」

げ…

そう言ってきたのは、
体育会系の委員長…


暑苦しいなあ…


「何で私が200メートルなんか…委員長無理。」


「何を言っているんだ!
無理なら特訓!!狙うは優勝!」


「は?特訓!?」


「見たところ、女子200で櫻井だけが心配なんだから。」


「何でよ~嫌だね!」


「嫌、ダメだ。放課後!
特訓だ!わかったな!」


すでに勝負モードの委員長に逆らえない…



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