「うおっ。」
後ろで大きな声がして我に返った。
「今、胸がドキューンってなった。やられた。」
一瞬、俺のことを言われたのかと思ったが違った。飯塚が胸を押さえて倒れるまねをした。
「今の誰?あんな子いたっけ?」
「6組の大野さんだよ。お前、同じクラスなのに知らないの?」
「あぁ、あの髪の長い子か。案外可愛いな。俺もちょっとくらっと来た。」
他のやつらも口々に彼女のことを話し始めた。

「な、な、今、こっち見て笑ったよな。」
「うん。笑った。」
「可愛いよな?あのはにかむみたいな笑い方がいいだろ?」
「今のは、結構ドキッとしたな。」
「スタイルも良いだろ。すらっとして。細くて。」
「頭、すごく小さいな。」
「うーん。俺は胸が物足りないかな。」
「確かに、貧乳。。」
貧乳か。言われてみればそうかもしれない。
「あんなもんだろ。AV女優じゃないんだから。スレンダーでいい身体じゃん。」