バーフライズ・ストンプ
彼が働いているところなんて見たことがなかった。

3日…長くても2週間で仕事を辞めては、わたしの家に寄生をしている。

「――センセイ…」

そっと、また唇を指でさわった。

センセイが甘い香りを漂わせる美しい花だとするならば、わたしはその甘い香りに誘われたハエと言った方が正しいかも知れない。

手をさわっただけじゃ物足りない。

キスをしただけじゃ物足りない。

しなやかなその手でわたしをさわって欲しい。

桜色の唇でわたしにキスをして欲しい。

センセイに犯されるなら、本望だ。

センセイに狂わされるなら構わないと思った。
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