イジワル上司の甘い求愛
太郎さんとの距離

「えっ?!2人でご飯食べに行ったの?!あの、浦島さんと?!」


「梨沙、声大きいってば……」

よく晴れた水曜日の昼休み。
久しぶりに梨沙を誘って、会社の近くの公園のベンチでお弁当を広げながら近況報告をすると、梨沙が素っ頓狂な声をあげる。


『また飯でも食べに行かないか?チャキ』

浦島さんに残業を手伝ってもらって、一緒にご飯を食べた夜からもう1週間以上が過ぎた。

だけど私の頭には未だに鮮明に、浦島さんから帰り際に言われた言葉が残っている。


ご飯を2人きりで食べたってことだけで親友にこんなに驚かれる『犬猿の仲』なのに、またご飯を誘われただなんて、口が裂けても梨沙にも言えるわけがない。


「きっと明日は雨か雪でも降るわよ」

お弁当の卵焼きを頬張りながら、梨沙は冗談交じりに喋る。

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