どうしても‥‥君が好き
嫌がらせの時 

「はい。」と、電話にでると

「加納桜子さんの携帯ですか?」
と、女性の声で。

「はい。桜子ですが、
   どちら様ですか?」
と、訊ねると

「あぁ、ごめんね。怖がらないで
私、哲の姉の美咲です。
番号は、哲の携帯を覗いたの。
桜子ちゃんと話したかったから。」

「ええっ、哲のお姉さんですか?
改めまして、私、哲君と
お付き合いしています。
    加納桜子です。」
と、言うと

「わざわざ、ありがとう。
私は、五十嵐美咲です。
哲が、中学の時から、
付き合っていた みかちゃんと別れて、
他に付き合っている子が、いると言うし。

あの子 今まで親ともあまり、
話す子じゃなかったのに、
今、母さんとも話すようになって、
哲を変えた子が知りたくて
ごめんね。びっくりさせて。」
と、美咲さん。

「すみません。
彼女いる事は、知っていたのですが、
私、自分から、告白したの初めてで
あたって砕けた方が、いいと考えて。

だけど······
彼女さんには、悪い事した·····と。」
と、涙がでる。

「わあ、桜子ちゃん、泣かないで!
そんなつもりで、言ったんじゃないからね。
まあ、みかちゃんとは、付き合っている?
というか、公園で、たまに話してるだけで。
電話もメールとかも、ほとんどしてないし。
仕方ないんじゃないかな。
いつか、別れが来ると思っていたから

桜子ちゃん、
哲 抜きで私と友達になろうよ。」
と、言ってもらえて

「はい、ぜひ。」
と、言って、
それから色々な話しをした。

私は、一人っ子だから、
お姉さんが、できたみたいで
凄く嬉かった。

電話を切ると
直ぐに、哲から電話で
「話し、ながい。心配した。
ごめん、桜子、ねえちゃんが。」
と、言ってくれたから
「ぜんぜん、優しいお姉さんで
色々話せて楽しかったよ。」
と、言うと

哲は、喜んでくれた。
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