どうしても‥‥君が好き
別れの時

✽✽みかサイド


私は、中学に入った時から
五十嵐君が、好きだった。
二年生になり、五十嵐君と席が隣同士に
なった時に告白をした。
五十嵐君は、
「ああ。」
と、言ってくれたが······

付き合うと言っても、
五十嵐君は、バスケが忙しくて
私も心臓の持病を持っているから

たまに、公園で会うだけ
電話とかメールとかも
ほとんどない。

それでも、良かった。
五十嵐君の彼女で、あることが
嬉かったから、

そんな私に、五十嵐君から
珍しく電話があり、
喜んで公園に出掛けた

すると、五十嵐君から
「好きな人が、できたから
 別れて欲しい。」と

私は、
「嫌だ。
今のままでいいでしょ。
五十嵐君の好きな人には、
迷惑には、ならない用にするから
今まで、通りでいて。」
と、言うと
「好きな人に、誠実でありたい。」
と、言われた。

何度、嫌だと言っても
五十嵐君の意志は固く

「わかった。」
と、言うしかなかった。


彼は、
「ごめん。」
と、言って
帰って行った。


私は、動けなくて
そのまま公園のベンチに座っていた。

暗くなってきたとき
いとこの美奈が、探しに来て

「なにしてるの?こんなとこで
さがしたんだよ。
体が冷えると心臓に悪いから」
と、連れて帰られた。

その間に
五十嵐君から、言われた事を話すと
美奈は、
「なんなのその女?」
と、怒っていた。

私は、その夜、高熱をだした。
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