目なし女の消えない呪い

過去を探れ

美月と拓也は、昼休みに職員室にいる山中先生の元を訪れた。




拓也は山中先生の前に立つと、単刀直入に山中先生に頼み込んだ。




｢山中先生、オレたち火傷で赤くただれた顔の女子生徒が誰であるかを知りたくて、調べようと思うんです。

だから先生、オレたちに過去の卒業アルバムを見せてもらえませんか？

オレたちは過去の卒業生たちに電話して、火傷で赤くただれた顔の女子生徒を知っている人を探したいんです｣




｢どうしてその女子生徒のことを調べようとしているんだい？

もう三十年前も前に行方不明になった女子生徒だよ｣




｢先生には信じてもらえないかもしれないけれど、その女子生徒が連続猟奇殺人の犯人です｣




｢拓也くん、それはどう言うことかな？｣




｢それは……｣




拓也はそう言って言葉に詰まった。




〈 それはその女子生徒が、オレたちを呪っている目なし女だから。

オレたちは目なし女の呪いを解くために、その女子生徒を探したい…… 〉