目なし女の消えない呪い
呪いの連鎖
「千鶴、私、一人になるのが怖いから、今日はずっと一緒にいて欲しいの。

私、一人になると不安になるの。

私のスマホにLINEのメッセージが送られてきて、目なし女が私のところに来るんじゃないかって……」




「大丈夫よ、夏海。

夏海は人一倍怖がりだから、すぐに不安になるのよ。

目なし女の呪いは、私たちにはかからないわ」




「千鶴はどうしてそんなことを言い切れるの?」




「怖がれば、余計に悪霊を呼び寄せるからよ。

悪霊なんてものは、心に不安や恐怖心を抱いた人のところに真っ先に現れるの。

だから私は目なし女を恐れないわ。

だから夏海は怖がるのを止めて。

もう目なし女のことを考えないで」
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