目なし女の消えない呪い
大切な人を助けるために
拓也は雨が降りしきる中、全力で美月の家に走った。




早くしないと、美月が目なし女に殺されてしまうという予感が、拓也の中で消えなかった。




〈 美月、早まるなよ。

オレが行くまで、目なし女に会ってはいけない……。

オレがお前のところに駆けつけるから……。

オレが美月を守るから…… 〉




拓也は美月の家の前に立ち、玄関のインターホーンを押した。




拓也は一刻も早く、美月がいる場所を知りたかった。
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