目なし女の消えない呪い
新たな呪い
目なし女の呪いが解け、穏やかな毎日が続いていた夜、美月のスマホに着信音から流れ、美月はスマホを手に取った。




美月は何気なしに、スマホの画面を見ると、あまりの衝撃に息が止まった。




〈 どうして?

どうしてこんなことが起きるの? 〉




美月にLINEのメッセージを送ってきたのは、目なし女に殺されたはずの水原愛子だった。




美月はあり得ないことに驚きながらも、愛子からのメッセージに目を通した。




【美月、どうして私は死ななくてはならなかったの?

呪われて死ぬのは、私じゃなくても良かったのに……】




誰かのイタズラかしらと、美月は思った。




誰かが死んだ愛子のスマホから、自分にLINEを送ってきて……。




【美月、私は一人で死にたくない。

いつだって、一人はさみしいから……】




誰かの足音が、美月の部屋に近づいてくるのに、美月は気づいた。




でも、誰だろう……。




今は、お父さんもお母さんも、家にはいないのに……。
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