目なし女の消えない呪い
美月は荒い息をして、心臓がドキドキと音を立てるのを感じながら、部屋の中を見まわした。




美月は目なし女に怯えていたが、部屋の中には自分しかおらず、目なし女の姿はなかった。




〈 今の夢は何だったの?

私が目なし女に怯えていたから、あんな夢を見たの?

それとも、目なし女の呪いなの? 〉




美月の心臓は壊れたドラムのように激しい音を立て、鳴り止まなかった。




美月は憂うつな気持ちで深いため息をつき、両手で顔を覆った。




〈 結局、私は寝れなかった……。

私はこれからどうなるのかしら?

私はこの呪いから抜け出したい…… 〉
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