一生続く恋をしよう。
ぎゅうっと抱きしめられる感覚で目を覚ます。


そうだ、昨日あのまま寝たんだった。


ということは、隣にいるのは


「ま、マネージャー!?」


綺麗な顔がすぐそばにある。


あっ、ちょっとヒゲが生えてる。


いつもは綺麗に剃られてるし、


なんかマネージャーの隙を見た気がする。


そう思って微笑むと


「なに笑ってんだよ。人の顔見て。」



「起きてたんですか!?」



「それに。俺は結局、マネージャーのままなわけ?昨夜は遊び?遊ばれたの?俺。」


「なっ!遊んでませんよ!その………ちょっと、恥ずかしくなっちゃって……」


私はモジモジしながら答える。


「比呂人。って呼んでみて?はい、どーぞ。」


「そんな改めて言われると恥ずかしいですって!」


私はモジモジしながら布団の中へ隠れる。



「奈々。」


そう呼ばれて、ドキっとする。

マネージャーの顔を見ると、すごく優しい顔をしていた。


「……比呂人。」


布団の中から少しだけ顔を出して呼んでみる。


「そんな可愛く呼ばれたら、元気になるね?」



「はぁ?えっ、ええぇ!?」


そう言って私のからだの上を動く、比呂人の手。


「ちょっ。ちょっとー!!」


結局私はまた、比呂人の中に閉じこめられてしまった。


「……もうっ!自分は休みだからって!」

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