おにぃちゃんが守ってあげるよ

5

和哉サイド

和「じゃあ、和にぃに胸の音聞かせてね~」


「ふぇ・・・いやだ!」


ソファから立とうとしていた雛だけど、残念ながら俺が前で手を組んで抱いていたから逃げれないんだよ^^


和「こっち向いて座ろうね^^」


後ろ向きだと聴診がやりずらいから向かいあうように座らせた。




「グスン・・・和にぃ~・・・・」


和「おっと。ふふ、よしよし^^」


俺の服に顔をうずめて抱きついてきた。

背中に手をまわしてポンポンと優しいリズムでたたいてあげる。



中学生になってから部活とか勉強とか頑張ってどんどん大人になっていく雛を見て成長したなぁ~と思う反面、寂しくなってたからこうやって甘えてくれるのはすごく嬉しい。

どんなに大人に近づいたって、病院嫌いは変わんないもんね^^



和「もしもしは怖くないよ~

  雛の心臓は元気かな?って

  和にぃに聞かせてほしいんだ^^」



「・・・・でも・・。」



和「ぎゅってしてあげようね~」



不安や緊張からポロポロと涙を流す雛を抱きしめてあげた。


お母さんが赤ちゃんをあやすように、たまに揺らしながら雛が落ち着くのを待つ。



うん、だんだんと落ち着いてきた。



和「大丈夫かな?頑張れそう??」


じっと不安そうに見つめる雛。


和「和にぃのマネしてれば怖くないからね~

  まず練習しよっか。一緒にふ~って息吐

  いてみて?」



「ヒック・・ヒック・・・ふ~~・・」


和「そうそう上手だね^^もう一回ふ~~」


「ケホ・・ふぅ~~」


和「よしおっけ^^

じゃあ和にぃにもしもしさせてね」
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