「このまま再会することもなければ、諦めてそれこそ誰か探したかもしれないし、三年の間に誘いがなかったわけじゃないが……」

「うん?」

「再会して、男の影もなさそうだし。つーか、見合いかキャリア選ばれるくらいなら、自分のにしたいだろ」

それは確実に私のことだよね……。
何て言うか、あっさり言ってくれるよね?

「私は誰かの“モノ”にはならないけど」

「まぁ、とりあえず、今度の土曜は休みか?」

「はい?」

いきなり話題を変えたわね?

「見たい映画があるんだけど、野郎と行っても面白くないし、暇なら付き合って欲しい」

さらっと微笑んで言っているけど、じっと眺めていたら微かに翔梧の笑顔が崩れた。

「どーせ、今は会社内の付き合いしかねぇんだよ。約束は破るような用事が土曜にはできないから安心しろ」

噛みつくように言われて吹き出す。

まぁ、うん。

「デートじゃないなら、付き合う」

「……何でもいいぞ。付き合ってくれんなら」

呆れたような顔をされたけど、それくらいなら……たぶん許容範囲内だし。

「じゃ、そろそろ私用の連絡先教えろ」

とても偉そうに言われて、苦笑した。

まぁ、考えても仕方がないし、成り行きに任せるしかないか。

考えると……疲れてしまうし、時間は巻き戻らないし、止まることはない。

……それなら、進んでいくしかないのよね?