お前、可愛すぎてムカつく。

「榎本さん、水原さんが呼んでるよ」


クラスの子に言われてドキッとした。


水原さんとはミス新崎のこと。


何を言われるか、だいたい想像がつく。



「え、水原?彩になんの用!?」


「な、なんだろね!?ちょっと行ってくる!」



廊下に出ると、水原さんがお怒りモードで立っていた。


やっぱり…恐いよーっ



私の顔を見ると、不機嫌そうに手招きした。



「ちょっとこっちきてよ」


そう言って、教室から少し離れた廊下に移動した。



「あの…なんの用ですか」


「何の用じゃないでしょ!?あの噂ホントなの!?蒼空と付き合ってるって…」


「ハイ…」


水原さんが眉間にシワを寄せて近づいてきた。


「なんであんたなの!?私の方があんたよりもずっと前から蒼空のそばにいたのに!なんで私じゃなくてあんたが付き合ってんの!?」


女子に壁ドンされるのは初めだけど、全然嬉しくない。


< 136 / 307 >

この作品をシェア

pagetop