お前、可愛すぎてムカつく。


そんな俺の彩が、最近モテている。


松林はともかく…



渉も彩の事が好きなのかもしんねぇ。


確信はねぇけど、男のカン…だな。


小さい頃からずっと側にいるし、なんかわかるんだよ。



お前のたまーに見せる嘘の笑顔、俺が見抜けないとでも思ってんのか?



「彩ちゃんとより戻った?それは良かったね~」



渉が俺の部屋でゲームをやりながら笑っている。




嘘の笑顔。




「お前にも色々と迷惑かけたな」



「別にー?」


「その…あいつ相談とかしてたんだろ?渉に」


「んー。まぁね。彩ちゃん、俺には相談しやすいんじゃない?」



……なんかイラっ。



「ま、まぁ…お前男ってか女友達みたいに話しやすかったんだろうな」


「……」


無言になられるときまづいんですけど。



「彩ちゃんの泣き顔、見てるの辛かったけど…かわいいよね」


「は?」


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