過保護な彼にひとり占めされています。
*3

教えてほしい





「はいっ、じゃあかんぱーい!」



名波さんの高らかなかけ声に合わせ、5つのジョッキはコン、と音を立て合わせられる。



11月も終わろうとしているある日の夜。

仕事を終えた私たちの姿は、会社から歩いて数分、駅前の繁華街にある和風居酒屋の一席にあった。



「っぷはー!仕事後の一杯!やっぱり最高ー!」

「お前はおっさんか」



私の向かいの席には、ジョッキの中身をグビグビと飲む名波さんに、無表情のまま冷静に突っ込む理崎さん。それを笑って見る井幡さん、と三人の姿。

隣には同じく笑う相葉がおり、今日は名波さんの誘いでこの5人で飲みにやってきたわけだ。



オレンジ色の間接照明がほんのりと照らす、薄暗い店内。

目の前に置かれた鍋が、ぐつぐつと煮えて熱い湯気を漂わせる。その横には、様々な具材の串焼きたちが黒い皿に並べられている。



「ここの店初めて来たんだけどさ、創作串焼きが美味しいって聞いたんだけど」

「そうっすね。これ、トマトの肉巻きとかバター醤油串とか美味いっすよ」



名波さんの言葉に、ここへ来たことがあるらしい相葉は皿の上の串焼きを指差して答える。

その横顔をちら、と見れば、通った鼻筋と薄い唇が灯りにほんのりと照らされて綺麗だ。


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