恋する歌舞伎
自分に自信が持てないと「どうせ私なんか・・・」と、折角の出会いのチャンスも逃してしまいがち。

実際におちくぼ姫も、貴公子と名高い左近少将(さこんのしょうしょう)からのアプローチも「何を好んでわたしなぞに」と取り合おうとしない。

そんな彼女の背中を押してくれるのが侍女(じじょ)の阿漕(あこぎ)と、その夫・帯刀(たちわき)。

彼らの応援もあり、とうとう姫は白馬の王子こと牛車の貴公子・左近少将と結ばれるのだった。


距離が近くなり打ち解けるにつれ、ついやきもちを焼いたり、嫌味なことをいってしまったりするのはいつの時代も変わらない。

しかしそんなところも「明るいだけじゃない、色んな顔を持つ君が好きだ!」と肯定され、まさに幸せの絶頂ともいえる姫なのだった。



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