最強モテ子と落ちない彼
私、天野まりあ は小さい頃から近所でも評判の美少女だった。


まりあなんて名前、そこらへんの女の子じゃ名前負けもいいとこだけど、私は聖母マリア様もびっくりの美貌を神様からプレゼントされた。

透き通るような白い肌、明るい栗色の大きな瞳に長い睫毛。
瞳と同じ栗色の柔らかい髪の毛は艶やかでゆるくカールがかかっている。

顔は小さく、手足は長い。
女の子らしい華奢な身体つき。

自分で言うのも何だけど、まるで天使のようだったわ。


幼稚園のお遊戯会ではいつも主役のお姫様。

小学生になってからは街を歩けば芸能事務所にスカウトされるし、クラスの男の子どころか学校中の男子が私に恋をしていた。

成績も良かったから、先生にも可愛いがられてたしね。


まぁ、そんな訳で当時の私は一言で言うと調子に乗っていた。

世界は私を中心に回っていると思ってたし、実際に小学生女子の世界のほぼ全てである学校の中で私は女王様だった。








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