お日さまが恋をした。ひとりの少女に。

でも、たとえ好きになっても彼女を遠くで見ているだけしかできない。

近づけば、お日さまのあまりの情熱の熱さで彼女をこがしてしまうから。

かぜさんのように、ビューッと体当たりをして抱きしめることができたらどんなに幸せだろう。

お日さまは考えました。

それならば遠くから彼女に想いを伝える、自分にできる最低限のプロポーズの言葉を贈ろう。

肌寒い季節、お日さまは彼女に向かって精一杯の春のようなあたたかいぬくもりをプレゼントしました。

まるで彼女をやさしく抱きしめるように、祈る気持ちで。

彼女は私に気づいてくれました。

愛らしく澄んだ瞳の中には炎に包まれる私の姿がはっきりと見えたのです。

彼女の眼の中に私がいます。

彼女は私を抱きしめるように、ゆっくりとまぶたを閉じてゆきました。

にっこりとほほえむ彼女のかおは、まるで小さな女神の花のように私の瞳にやきつきました。

私は一生分の愛情を彼女から捧げられました。