週明け、大きなマスクで事務所に来たら、3人に声をかけられた。


一人は、ビルの守衛さん。朝、ロビーで私の顔を見つけると一番嬉しそうに迎えてくれる。
このビルで、私に関心があるのは、彼みたい。でも、60代で孫もいるけど。


もう一人が、クッシー、美月と同じく、
この事務所のアシスタント。串田君。名前は忘れた。
名前なんてどうでもいいかも。名字だけで十分インパクトがあるから。


彼は、30代男性の数少ない独身男性だけど、美月によれば、カテゴリー的に、ウーパールーパー以下の〇〇動物に含まれる。(〇の部分は人権侵害に当たるので表現を控えました)



私は、クッシーは面白い人だと思う。
一生側に居ようなんて考えないという条件付きだけど。

すっごく落ち込んで、世界中にたった一人しかいなくなったと思うほど落ち込んだとき。

そういう時に彼にそばにいると、愛すべき人間だと言ってもいい。

ただし、精神状態が回復したら、会うのは水族館に限定すべきだ。
少なくとも、人間だと思えば彼のことも尊敬できるし、まるで機械の音声みたいなしゃべり方も、気に入らなかったら水族館の音声ガイドを頼めばいい。


「その、マスク、どうしたんですか?」

最近は車のナビのほうが彼よりも上手に話す。