嫉妬深い狼と同棲生活?!

言って。






----------嫉、妬…?





私は濱崎さんの言葉を
頭に思い浮かべた。





………







え---?!




私は言葉の意味を理解すると
ぼんっと音を立てそうな勢いで
顔に熱を集めた。




(し、ししし嫉妬…?!)




私の頭は大混乱だった。

あの濱崎さんから
まさか嫉妬をされているなんて思いもよらなかったから。






「…は、ま崎さん…⁈」

「はは…顔赤くして、可愛い。」

「〜〜⁈」






不敵に笑う濱崎さんの顔が
あまりにも色っぽくて、怪しかった。


…これ、本当に濱崎さん?



だって、酔った時以外で
こんな言葉を発する濱崎さんは見たことがない。






(そ、そそれに…か、可愛い…って…⁉︎)






パンク寸前
顔の近さにも失神寸前の
心臓バクバクの私を見て

余裕そうに微笑む濱崎さん。


一体、何が起こってるの…?!







「は、濱崎さんまだ酔ってます…⁈」

「全然。超シラフ。」

「で、でも全然いつもと違っ…!」

「思ってたけど言ってなかっただけ。」





ユカリが気付かなかっただけ。




と濱崎さんが言う。

そして濱崎さんは
先ほどの怒りはどこへやったのか
微笑んだまま、壁についていた左手を
下に下げて




私の手に、手を重ねた。






(---------------⁉︎)






私はその仕草にも胸が高鳴り
心臓の動きはますます増して行く。




…何が、どうして、こんなことに…?





私は逸らしていた視線を
また濱崎さんに戻し見上げれば





「----------っ!」





私と目が合った瞬間に

濱崎さんの表情が真剣なものに変わった。



でも先ほどの様に
怒っているのではなく…




熱い視線を
その瞳から向けられているのを感じた。






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