嫉妬深い狼と同棲生活?!

威嚇の効果。






「…おーいユカリー?」

「…んー…。」

「朝だぞー。学校あんだから起きろー。」

「ん………ん?」

「お…やっとお目覚めか?」






「…んんんんん?!?!」







ガバッと起きて
ガッと横を見る。


圭斗寝起き。
何故か上裸。
顔が近い。
てか部屋黒い。



……え、ちょ




「何でまた圭斗の部屋いるの?!」





朝から再びパニック。

あれこの展開前にもありましたよね?
もしかしてまた今回も?






「酔って夜中連れてきた。」

「ですよねぇ。それしかないですよねぇ。」





…ってちょっと!
酔うと私連れ出す癖どうにかならないの?!

何も知らずに圭斗の声で目覚めるのは
すごく気分屋いいけど
驚きで心臓がもたないよ!



てか何で今日に限って上裸なの!







「ユカリ抱き締めてたら段々暑くなってきていつの間にか。」

「そこは脱ぐ前に私離そうよ!」





朝から珍しく私が圭斗にツッコミを入れる。

朝から心臓のドキドキが止まらない。
寿命かなり縮んだ気がする。





「…あ、そうだユカリ
今日髪切りに行くから少し遅くなる。」

「え、髪切るの?」





今日は早番だけど、いつもより遅くなるという圭斗に
私は髪の毛に視線を向ける。



確かに前髪は伸びてきてると思ってたけど…

そっかもう髪切っちゃうんだ。
何だか少し寂しいけど楽しみ。





「わかった。髪型見るの楽しみに待ってるね。」






そう言うと
圭斗は髪の毛をかき上げこっちを見ながら
少し口角をあげつつも何も言わずに部屋を出て行った。





本日、実は忙しい1日になるのです。







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