9、最高に面白いのは人の一生


 幼少児から本はよく読みますが、その中でも伝記が好きです。

 生きていた人間の、なんてことない普通の日常にもすごくひかれますが(だって死ぬほど平和な一生なんて、絶対ないものね)、それよりも面白さで勝つのはやはり破天荒な人生を生きた人のもの。

 例えば私を例にとっても、それなりに大なり小なりのでこぼこ道を歩いてきたわけです。他人から見れば「そんなの楽勝やん」と思われる出来事でも、本人にとってはえらいことだったりする、そういうのも面白いから、日記を書くことをおすすめしています。

 面白いですよ、ちょっと後になって読み直すと、そんなことあったっけ?って自分でも思うんですよ。今ここでこうして生きているのは、この時こういう決断をしたからだったんだな、とか思い出します。そして歩まなかった別の道にいくことを想像する。それも好きです。

 映画や本だって基本的には人の一生の記録ですよね。こういう人がいて、こんな人生を生きてますよ、という。その長い人生の一場面を切り取ったものだったりするのですから、やはり皆他人の人生には興味があるものなのでしょう。

 色んな伝記、自伝を読んできましたけれど、自伝はね、ちょっと、いや、本によってはかーなり盛りも入ってますよね。人間という生き物は嫌なことは忘れるように出来ているし、幾重にもスパイスを絡ませて事実を濁して思い出すものです。都合の悪いことは自分の言葉で直せるわけですよ。ちょっとばかり事実を変えてしまっても今更誰も傷付かない、とかね。本当はもっと醜くてドロドロで悲惨だったはずが、あっさりした感動物語になったりもする。だから淡々と読みます、自伝はね。