一目惚れの片想い
酔ってる!?
週刊誌の話題には触れず

楽しく飲み会をしている


ピロロロロロ


少し間抜けな着信音

鈴木さんのプライベートスマホだった


「あーーーでたくなぁーーーい!!!」


鈴木さんが、盛大に項垂れる


吉岡さんが隣から、覗く


「ぷっ 社長かよ!無視しとけ!」

「後々面倒だもん… もしもし」

皆が一斉に静かになる


「うん…… わかってる うん…
玲音がいるから… 2人じゃない
いっぱいいる
名前言っても、しらないでしょ?
はぁ~うるさい……わかってるよぉ
だから、社長から電話ってなると静かになっただけで、2人じゃないからぁ
むしろ、玲音と2人でなんの危険も感じないけど…」


相手、社長ですか?ってくらい

しゃべり方違いますけど?

愛人じゃないって、言ってたし?


「玲音、かわってって」

「面倒くせっ もしもし?面倒なんだけど」


これまた、社長相手にこの口調


皆が目をパチクリさせる


「は?バカじゃねぇの?
おっさんがきたら、皆ひくから!
絶対、来んなよ!!」



勝手に鈴木さんの電話を切った



「うぜぇな」

「なんてぇ?」

「ストーカーレベルだぞ?来るって…
GPSで、お前の居所見たらしい」

「なんのつもりなんだろうねぇ?
そんなことするから、週刊誌に載るのにね」


気のせいじゃない


鈴木さん、酔ってる!?

しっかりしてるようで、めちゃくちゃ眠そう


「かなで?寝るなよ?」


ペチッ とオデコを叩いたせいで

俺の方に倒れてきた


「わわわっ!!鈴木さん!!大丈夫?」


って、もう寝てる


「コイツ…さては、昨日徹夜したな
んとに、どこでも寝るなよな…田中君
大丈夫?」

「はい、嬉しいくらいです!!」

「ふっ 本当正直だね?」


つーか、軽い

いい臭い


「社長に見られたら、ややこしいから
つれて帰る」

吉岡さんが鈴木さんを抱えて

「ごめんね……
コイツの我が儘につき合わせて……」

「いえ、鈴木さんやっぱり悩んで寝られなかったんでしょうね」



森永さんが心配そうに言った



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