小悪魔な彼の想定外な甘い策略
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「……あんたは、ほんとーーーーに、全くもうっ!!」



二日連続梶山君と通った居酒屋で改めてその魅力に気づき、またしてもそのお店にやってきてしまった私。
職場に近いので、待ち合わせが楽チンということもあるのだけど。



私は今、そんなわけで、最近馴染みの居酒屋でがっつりなっちゃんに怒られている。


詩音さんと遭遇した日から既に二週間がたち、もうすぐ12月という寒い寒い夜。


「いやー、怒られるだろうな、とは思ったんだけど」


私はなっちゃんの顔が直視できず、なんとなくおしぼりを開いて、閉じて、たたんで……といじりながらうつむく。


「そりゃ怒るでしょ」


「……お仕事、忙しいんじゃないの?」


手元のおしぼりは、かわいいヒヨコに姿を変え、我ながらいい出来だと思う。
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