小悪魔な彼の想定外な甘い策略
6

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気がつけば、あの日から3日ほど経ち、11月も半ばを過ぎた。

『あの日』とは言わずもがな。
そう、″蓮田さんとの疑惑の夜″のこと。


あれから、どんな顔をして蓮田さんに会えばいいのか分からず、結局バーに顔を出していない。

当然、蓮田さんの携帯の番号なんて知らないし、ラインとかメールとかも知らないし、私が直接バーに行く以外に会える方法は無いわけで。


なっちゃんに相談してみようかと連絡したけれど、年末にかけて仕事が忙しくなるー、とのお返事で、そんな中無理に時間を作ってもらうのは申し訳なくて。


で、ずるずると時間が過ぎていってしまい、もうこうなったら全てを無かったことにして諦めようかとも思ったんだけど……どうやら動かなくてはいけない事態になってしまった。


今さら気付くなんて、本当にどうかしているけれど、あの、バタバタと立ち去る時に、どうやら靴下を忘れてきたみたいで……。
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