こじらせ女子の恋愛事情

なりゆきの食事

「浜崎さん!」

会社を後にしたら、聞き覚えのある声に呼び止められた。

もう、またあいつかよ!

やっとトラブルが解決したと思ったら、また新たなトラブルの発生である。

私は振り返ると、
「何の用よ、松坂くん」

松坂くんに声をかけた。

こっちは急いでるんだからとっとと用事を済ませろ、クソチャラ男。

って言うか、ストーカーか。

「浜崎さんがバグを見つけたんですよね?

それも誰よりも素早いスピードで」

松坂くんが聞いてきた。

仕事の話なら会社でしてよ!

「そうだけど…私、急いでるの!

仕事の話なら明日会社で聞くから!」

そう言って立ち去ろうとしたら、
「待ってください」

松坂くんに腕をつかまれた。
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