セピア‐ため息の行方

6‐峻甫の意外な過去?

  花梨はきっと峻甫はこれから目の当たりにする光景に対して、戸惑いを隠せないんだろうな?と思って、ワクワクする気持ちが抑えられなかった。


「えっ?!あ・あの女性(ひと)は……」
  と言って突然峻甫は立ち止まった。


  そんな峻甫を見て
「あら?!壺田さんのお知り合い?」
  と蛍子がびっくりして聞いた。


「えっ?!は・はい。実はあの女性は僕がずっと片想いしてた職場の上司なんです」
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