キミに捧ぐ愛
好きとか愛とか
それから抜け殻のような毎日を過ごした。
海里を失った喪失感は想像を超えるほど大きくて、ちょっとしたことですぐに涙が溢れて来る。
どれだけ後悔したかな。
どれだけ願ったかな。
楽しかったあの頃に戻りたいって。
今の気持ちのまま戻れたら、あたしは海里を不安にさせないように絶対に離れないのに。
『会いたい』って。
『寂しい』って言うよ。
もう我慢したりなんかしない。
最後に撮ったプリクラを眺めては、毎日毎日部屋で泣いていた。
ちゃんと話し合ってたら、きっとまだ一緒にいられたよね。
なんでちゃんと話さなかったんだろう。
何を怖がっていたんだろう。
海里も同じ気持ちでいたことに、バカなあたしは気付けなかった。
あたしは海里のなにを見てたのかな。
どれだけ泣いても覆ることのない現実。
海里の信用を失わせてしまったのは紛れもなくあたしだ。