この度、友情結婚いたしました。
「元カレの本音に動揺しています」
おはようございます。朝がきました。週末初日の希望の朝です。


「うわっやっぱり目が腫れちゃってる!」

いいえ、嘘です。希望の朝ではありません。最悪な朝です。

「化粧でどうにかなるかな……」

鏡の前で自分の顔と睨めっこしてしまう。


昨夜、不覚にも琢磨の胸の中でわんわん子供のように泣いてしまった。
はっきり言って、今でもどうしてあれほど泣いてしまったのか、自分でもよく分からない。

けれど琢磨は私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれていて、落ち着くと何も言わず家の近くまでタクシーで送ってくれた。


そのままなだれ込むようにベッドに倒れ込んでしまい、気づいたら朝になっていた。


部屋を出ると、春樹は帰ってきたのか、まだ寝ているのか分からなかったけど、幸いなことにリビングにいなくて、逃げるようにバスルームへ飛び込んだのだ。

そして泣き腫らした酷い自分の顔と、ご対面したのである。

いつも週末はお互いのんびり家で過ごすところだけど、今日ばかりはなんとなく春樹と顔を合わせるのが気まずい。

おまけにこの顔を晒すのも嫌だし、たまには朝から出掛けようかな。

そう思い立ち熱いシャワーを浴びて準備をし、玄関春樹の靴があり部屋にいることを確認し、逃げるように家を後にした。
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