ハピネス
新たな摩訶不思議
ずっと大量の書類にハンコを押し続けた、休み時間。


「ハァ……」


午前中の授業が全て終了し、お昼休みにお弁当を食べていた私のため息が、教室に流れた。


教室には他に何人か生徒がいて皆賑やかに会話しているので、私のため息に気がつく人はいない。


「どうしたのよ天祢、ため息なんかついちゃって」


「ううん、何でもないよ」


一緒にお弁当を食べていて唯一気づいた惟万理には、笑顔と共にそれだけ言っといた。


「本当に?」


「ほ、本当だよぉ~~~!!あっ、ホラ惟万理、千熊君凄い嬉しそうにご飯食べてるよっ!!」
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