今日もいつもどおり仕事に出て棚に陳列していると、奥での仕事を終えた美和さんが店に出てきた。


まだ開店前の時間、視線を感じて振り返ればにやりとした笑みが私を見ていた。



「……なんでしょう?」


「ふっふっふっふっ、」



妖しく笑う美和さんはニヤニヤした笑みのまま私の仕事が終わるのを待ち、そして終わったと同時にぽんぽん、レジのカウンター内にあるイスの隣を叩いた。


……これはもしや。


あのニヤニヤ笑いからして、嫌な予感がする。



「はーなちゃん、いろいろ聴かせてちょうだい」



美和さんは歌うようにそう言った。



「え?なにがですか?」


「こら、しらばっくれるな!はい、コッチくる!」



これは、逃げられない、か。


逃げようにも私はここで仕事してるんだし逃げようがないけど。


諦めて美和さんの隣に腰掛けると、美和さんは満足そうにニヤニヤ笑みを深くした。



「その後、どうなの?例の彼とは!」


「えっと、……昨日、水族館、行ってきました」


「水族館?……ってことはデートだ!」


「はい、」