Time Paradox

モンフォワーシュ観光

リリアーナが荷物を置くと、セドリックが口を開いた。


「リリアーナ様、もしまだお疲れでないようでしたら、モンフォワーシュの街を観光してきてはいかがでしょうか?」

「観光?」

「案内役としてジャックがお付きになりますので。」

「えっ?俺⁈」

急に振られたジャックは驚き、つい砕けた喋り方になっていた。


「し、失礼いたしました。私ジャックがお伴します。」

「でもセドリックさんは行かないの?」

「私はまだ仕事がございますので。若い者二人で是非。」


そう言ってセドリックは部屋を出て行った。
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