地味子さんの恋愛事情
Chapter4■お礼は今夜と言うことで
またか…。

いかにもいかがわしい内容のDVDのパッケージに、私は絶句するしか他がなかった。

と言うか、人の部屋の机に置くなっていつも言ってるでしょうが!

DVDを手に取るといつものように大河の部屋に押しかけて…と思ったけれど、今日は大河は留守にしていることを思い出した。

「まあ、いいよね」

どうせDVDを置きに行くだけだし。

大河の部屋に到着すると、ドアを開けた。

そう言えば、大河の部屋にくるのって久しぶりだよね。

ドアを開けたのと同時に、私はそんなことを思った。

「うわーっ…」

散らかり放題の大河の部屋に、私は2回目の絶句をした。
< 46 / 65 >

この作品をシェア

pagetop