太陽を追いかけて



駅について電車から降りると、同じ制服を身にまとった生徒たちもぞろぞろと降りてくる。


2年生ともなれば、この電車に乗っている人たちの顔もなんとなくだけど分かるようになった。


「えっと……」


私は定期で改札口をサッと通ると、駅の待合室の中をキョロキョロと見渡す。


あれ、いないや。


どうしたんだろう。


いつもここで待ち合わせしてる高校の友達の柚月(ゆづき)を探すけど、どこを見ても柚月らしい人物はいない。


私はポケットからちょっとだけ傷の入ったスマホを取り出すと、無料で友達と電話をしたりメッセージのやり取りができるというなんとも便利なアプリを開いた。


「あ、やっぱり」


そのアプリ画面の一番上には、柚月の名前と、未読のメッセージ。


私は指先を器用に使い、画面をタッチする。


─────
愛ちゃん、ごめん。
今日、寝坊して駅に行けそうにないの。
だから先に学校行っててほしい。
私も、愛ちゃんが学校に着くくらいには
頑張って行くから!
─────


柚月らしい理由に、思わず笑ってしまった。


だって柚月、本当によく寝坊するもんね。


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