いいじゃん、俺の彼女になれば。
遠慮すんな。彼女だろ?
「……え?
本音?」
それって……?
きょとんと……。
隣に座るゆるふわ王子を見つめる。
「だって、心愛ちゃん。
今まで、大人しく……。
ただニコニコ生きてきたんでしょ?」
「…………」
――うん、そう。
「さっき、ステージ裏で、俺に泣いて訴えたみたいに……。
誰かに、自分の心の中を見せたことある?」