いいじゃん、俺の彼女になれば。
もう、無理だぁ。



話してられない。



女子の目が気になるとかとは、別の意味で。



だから、あたしは、あっちへ行きますね。



さようなら。



ゆるふわ王子っ。



南くんにくるっと背を向け、騒がしい屋外ステージとは真逆の静かなほうへつま先を向けた。



それなのに……。
< 60 / 290 >

この作品をシェア

pagetop