禁忌の愛〜始まる関係〜
ママとお兄ちゃんの『情事』
「んっ。れ、玲くん。」

「百合さん!!」

ベッドで絡み合う素肌の『男女』。

私は、その『光景』をただただ見ているしかなかった。

ショックのあまり、その場から動けずにいた。

だって、その『男女』とは、私の『ママ』と『お兄ちゃん』だったからだ。

『お兄ちゃん』とは言っても、『半分』しか血は繋がってなくて。

だから、ママとお兄ちゃんには、血の繋がりはない。

私のママはまだ38歳。

充分、若く魅力的だ。

お兄ちゃん‥‥、『玲お兄ちゃん』だって、25歳で若い。

ママとそういう『関係』になってもおかしくない。

だけど‥‥‥。

どうせなら、知らないままでいたかった。

ママとパパは、『愛し合っている』ものばかり思っていた。

それが、まさか、玲お兄ちゃんと『浮気』していたなんて‥‥‥。

私は、玲お兄ちゃんの『腕の中』で、喘ぐママを、心底、『軽蔑』の『目』で見ていた。

でも、そこから動けない。

これ以上、見たくもないのに、一歩も動けずにいた。

だけど、誰かが『私』の『腕』を引っ張り、そこから連れ出してくれた。

私は、その連れ出してくれた『人物』を見て、びっくりした。

それは、『慧お兄ちゃん』だったからだ。








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