第28連隊、小笠原総合基地。中隊が6隊ある。
 南の要塞なので、連隊長は大佐クラスではなく、将軍クラスが任されることになっている。

 連隊長は、細川正義少将。父親はこの基地で元中将で、空母全般指揮、空部隊の指揮官だったとのこと。

 息子の少将殿は、横須賀でも恐れられたやり手の業務隊長だったことで有名。シビアで手厳しく、あのミセス准将が恐れていると言われている男の一人。

 南の果てにあるこの街のような基地を取り仕切るのだから、余程のやり手ではないと連隊長に就任できない。
 整備と待機を目的としている空母艦を1艦、管理している。それをまた訓練目的で使用している。空母付きの基地で、アメリカ人隊員と日本人隊員が大半で、そこで御園大佐のようなマルセイユ航空部隊出身の隊員も少しずつ混ざっている。
 基地の隣はアメリカキャンプ。さらにその隣が日本人官舎となっていた。

 そんな大基地の中だから、右も左もわからない心優は、ただひたすら御園大佐の後をついていくだけ。
 御園大佐の後を歩いていると、すれ違う隊員の誰もが大佐に会釈なり声かけなり、なにかしらの挨拶をしていく。
 それを御園大佐は、あのにっこり爽やか笑顔で返していく。時には若い女性が嬉しそうに挨拶をして行くのも印象的で、その後ろにいる心優にも快い挨拶をしてくれた。横須賀転属の際、すぐに痛い視線を向けられた時とは随分と違う空気……。

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