チキンのバジルサンドイッチ、分厚いベーコンの濃厚カルボナーラ、ベビーリーフメインのシーザーサラダ。

それを見た途端、現金なことにお腹が小さな音を立てて鳴るから慌てて押さえる。


頬に熱が集まって俯いた私は、とても課長の顔が見られなかったけど。フッと小さな息を溢した彼は、バジルサンドイッチを寄越した。


「ほら、体が欲しがっているんだろ? 素直に受け取れ」

「……はい、すみません。い、いただきます」


観念して課長の下さったサンドイッチを頬張り、渡されたマグカップに口をつけて驚いた。


ひんやりしたお茶は深い緑色で粉が多いけれど、とても甘みとコクがあって美味しかった。
「……美味しい」

「そうか。それは深蒸しの冷煎茶だ。普通の煎茶より長く蒸した分、より深い味わいあるんだぞ」


茶堂課長はほんのりと笑ってそう教えてくれた。その後、私の仕事を見守ってくれて。もっと効率のいいやり方を教えて下さったお陰で思ったより早く終わらせることができた。


そして、「心配だから家まで送る」と言われ、強引についてこられたけど。どうしてか、嫌だとは思わなかった。