ここは、最果て。
ここは



「私は、花なんかじゃないよ」


そう瞳いっぱいに涙をためる、僕の彼女の吐き出した言葉は、いつの日かの僕の言葉を思い出させた。


「君は花みたい」

そう言った僕の言葉には、僕なりの思いがあったから。決して適当に、無責任に言葉を放った訳ではなかった。

そんな何気ない"それ"を彼女はずっと、覚えていたのか。そんなことを考えては、揺れる彼女の瞳に映る、酷い男をみていた。



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