アラビアンナイトの王子様 〜冷酷上司の千夜一夜物語〜
確かに、感情を波立たさせず生きていくのには、それなりに労力がいる。
気持ちを常に切り替える労力だ。
そんなこと慣れていたはずだった。
桜田が居なくなったときも、友人たちに相談することも、話をすることもしなかった。
自分の中で切り替えられると思っていたからだ。
でも、なんか、今回の方が、こたえるなあ……。
年をとったからなのか。
それか、遥人に感じているのが、桜田に感じているのとは、全然違う感情だからなのか。
気持ちを常に切り替える労力だ。
そんなこと慣れていたはずだった。
桜田が居なくなったときも、友人たちに相談することも、話をすることもしなかった。
自分の中で切り替えられると思っていたからだ。
でも、なんか、今回の方が、こたえるなあ……。
年をとったからなのか。
それか、遥人に感じているのが、桜田に感じているのとは、全然違う感情だからなのか。