溺愛されすぎっ!!
なんか、あった?





「あれ?
綾音。
頬が……。
少し赤くない?」



放課後、あたしの席に月星が来た。



「なんかあった?」



低くキレイな声で聞きながら、あたしの頬にそっと触れる。



月星、目ざとい。



赤いのは、さっき女子にぶたれたからなんだけど……。



心配をかけないために、首を横に少し振った。



「……な、なにもっ」
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