私達の恋愛事情。



「…琉衣っ………!!!

俺、


……っ、俺は、お前が好きだ。
誰よりも、好きだよ。お前が。」




抱きしめる力を強くしながら梨央はそう言った。





「……う、そだ…。」



驚きのあまり出なくなった声を絞り出してそう言う。





「嘘じゃない。」




「……でも、浮気ばっかでっっ…


私ともつきあってないって、、、
誰ともつきあってないって………!」




私がそう言うと、少し黙った梨央は私を離し、目を見据えながら。





「あれはっ……

お前に嫉妬してほしかった、だけで…。


本当に、俺のバカな考えでお前を傷つけたのは分かってる!!


だけど、それでもどうしても俺はお前が好きだから。


お前が俺のことを嫌いでも俺はお前が好きだ。


だから、絶対に、別れない。

傷つけて。本当に、ごめん。」





力強い真の宿っている梨央の目は、その言葉がウソじゃないことを示していた。






「……でもっ梨央!!!


昨日屋上にっ、来てくれなかった!!!」





私がそう告げると少し目を伏せた梨央は、


「……その、手紙。



俺は受け取っていない。」






< 25 / 36 >

この作品をシェア

pagetop