《華恋side》


日が暮れると、秋の虫が鳴き始めた。


夏も終わりに近づいている。


夏休みもあと少しだ。



その日の夜、夢羽と2人で家にいた。


お母さんもお父さんも、それぞれの仕事に追われていて家にいない。


お姉ちゃんも、昨日からお友達の家に行ってる。


「雨、止まないな」


夢羽を寝かしつけながら、窓にパラパラと当たる雨の音を聞いていた。


夢羽はもうぐっすり眠ってる。


かわいい。


喉乾いたな。


キッチンに行った。


冷たい水を飲んで、部屋に戻る。


夢羽が寝ているベッドで、ふくらみが動いてる。


「夢羽、起きてたの?」


声をかけても返事はない。


夢羽?どうかしたの?


あ……!


近づいてすぐに分かった。


夢羽の様子がおかしい。


身体は痙攣していて、苦しそうな呼吸を繰り返している。


「夢羽?」


な、なに?なにが起ってるの?

この作品のキーワード
短編10  高校生ママ  子持ち